私にもできた!―気功療法の可能性―
―気功師コース―H.Kさんの感想文
私は、気功インストラクターコースを修了し、気功教室で指導者の立場として気功に関わるようになった。そうは言っても、「気功」への理解はまだまだであり、人間の身体・健康についてより理解を深めたいと思い、気功整体コースと気功療法コースを修了した。
気功をやり始めたきっかけが、「健康を取り戻したい!」だっただけに、自分が人の痛みや不調を改善するお手伝いができるとはなんともうれしい変化である。気功整体・気功療法の実践をつむなかで、患者さまから、「気持ちよかった」「楽になった」の声を聞くことは本当にうれしい。いつまででもやっていたくなってしまう。人様のお役に立てることが喜びである私にとってとても価値ある技術を学ぶことができた。
「気通じれば痛まず」の理論により、気功療法で痛み・不調・病気の改善ができることは、自分や様々な人の体験を見聞きしわかっていたが、それを自分ができるかどうかについては、半信半疑であった。気の感覚は、気功練習により高まっていたと思うが、正直パワー不足だ。それでもできるのか?
気功療法コースは、整体コースの技術も活かされる。患部を触らせてもらいながら、痛みや硬さ・張りなどを確認し、気功療法を行う。気功療法の前後では、未熟な私でも、硬さが和らぎ、張りがとれ、実際に受けた相手の人も「いくらか痛みがうすれた…」という変化が、実感できた。このような体験を繰り返しながら、「もしかして、私でもできるの?!」という気持ちが強くなってきた。
気功療法コースは、気の流れを整えたり、邪気を取り除いたり、よい気を入れたりする方法を学んでいく。また、大宇宙とつながって気のパワーを使わせてもらう方法も学んだ。これは、一つの技術なんだ。だから、だれでもできる。しかし、その人の気功レベルやパワーによって改善効果に違いはある。技術練習を繰り返しながら、改善効果の手ごたえもアップした。これは、誰でもできるのだから、すごい技術だと改めて感心する。
練習中の段階では、とにかく施術の練習をしたいので、友だちに協力してもらった。慢性的な腰痛と疲労が蓄積されている友だちにまず、気功整体で全身をほぐした。「とてもすっきりして猫背の背中がこんなに伸びる!身体がかるくなった!」と喜んでくれた。喜んでいたのもつかの間、その後、ひょんなことから腰をひねってしまったようで、かなりの腰痛が彼女をおそった。なんとか歩けたが、横になるのもやっとの状態であった。明日からの日常生活にも支障をきたす状態であった。私は、整体で気持ちよくなってもらえたのに、また痛みを抱えてしまうとは残念でならず、その時はまだ自信のなかった気功療法をためさせてもらいたいと彼女に頼んだ。整体の手技で患部をさわってもかなり痛みがあり、整体では収めることが無理であった。友人は、以前、坐骨神経痛を改善したいと整体院に通ったが、かえって痛めてしまった経験があり、まだまだ素人の友人に任せるには、かなり不安があった。触らないでといわれたが、触らない方法で試してみるからとお願いして、つきあってもらった。彼女にしてみればなんとも不安で心細い状況だったと思う。痛みの場所を確認し、邪気を捨てる方法と気を入れる方法を試みた。やっている本人も一か八かの状態であったが、彼女の痛みをなんとかしたい!!という一念で逆に集中して行えた。これ以上は、彼女に付き合ってもらうのも申し訳なかったので、10分程度で終わりにした。彼女がゆっくり、痛みをかばいながら起き上がった。「??!・・あれ?痛くないかも!」「え?」当然痛みがあるはずと思って起き上がった彼女であったが、起きてみると腰をおこして正座ができた。驚いたのは、私の方である。「え〜 本当に大丈夫なの?!」この時の気持ちは、嬉しさがこみ上げてきて涙ぐんでしまった。腰痛もちの彼女の経験からすれば、かなり厳しい痛みであったそうだ。しかし、痛みが急性であったこと、そして友人同士で気もあっていたのだろうか、気功療法の効果が抜群であった。翌日以降も、痛みがぶり返すことはなく、ありがとね!と感謝のメールが届いた。私も友人に感謝である。この経験を通じて「どうやら私でもできるらしい!」と後半の実習に自信をもって取り組むことができた。
気功療法コースの学習以外のことであるが、先日、沈先生の気功教室に通うさまざまなクラスの生徒さんたちの合同練習会が行われた。その中で、私は、不調や病気の場所を手で感じながら探る課題に取り組んだ。初めてのことであったが、相手の方の身体に手を近づけて感じてみると、何箇所かとてもビリビリし吸い寄せられるようなところがあった。それを伝えると相手の方の不調の部分とほぼ一致しており、感じとることができた。また、沈先生のパワーを先生からいただいた扇に受け止めて相手の痛みを癒す課題では、その扇を自由に動かしながら、首肩のこり・つまりを改善できた。扇が首肩に吸い寄せられるように動いていくのは不思議な感覚だった。このような「気」による痛みの改善を目の当たりにする不思議な体験がつづき、気功療法の可能性をおおいに感じている。「気」は万能ではないので、治らないものもある。病気のできた原因は複雑であり、長期にわたって形成されたものは、すぐにはなおらない。生活習慣を見直して自分で痛みを治す姿勢がとても重要である。そのお手伝いとして気功療法で痛み・疲れを解消できることは自分で治そうという人の大きな支えになるはずだ。仕事疲れを溜め込まないうちに、気功療法でリフレッシュすることも大いに利用してほしい。
今後の課題としては、やはり気のパワーアップ。たくさんの方々との気の交流をしていくためにもパワーアップは欠かせない。そして、不調の箇所や原因までを感じ取れるようになれたらいいなと思う。自分では、痛みや苦しみがなかなか相手に伝えられない人にも癒しが提供できるようになりたいと思うからである。
沈先生には、いつも自信を持ちなさいと言われ励まされ、やる気にさせてもった。相手の方の健康・幸せを願う気功療法は、とても魅力的な療法である。
これからもご指導よろしくお願いいたします。ありがとうございました。